傾向 | 今年も大問が8題、小問20問であり、計算、解法記述問題がそれぞれ1問ずつ出題され、試験全体としては例年通りの形式でした。『図形』の出題割合が高い傾向もこの5年間相変わらずで、今年も『平面図形』からの出題が大問で3題と多く、『図形』の得手不得手が合否に大きく影響したと思われます。過去問演習などで類題経験のある問題をいかにミスなく正解できるかということと、徹底的な典型問題演習を通じて得点すべき[定番]と見送るべき[算数オリンピック級]を見極める力をつけておくことが合格のポイントです。 |
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対策 | 『図形』の出題割合が高い傾向が続いていますが、それ以外でも幅広い分野で高難度の問題が出題されます。その中で、類題経験のある問題を発見し、正解させる必要があります。解法ストックを増やしながら、制限時間内に解ける問題を発見し、確実に正解するという見極めを行えるようになることが合格への近道となります。
【ポイント】
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傾向 | 知識分野、説明文、物語文の3題構成が続いています。知識分野では漢字の書き取りが6問出題され、標準~発展レベルの語彙が必要です。説明文においては現代社会での生き方や考え方について述べた文章が、物語文では少年・少女を主人公とした文章が選ばれる傾向にあります。読解分野の大部分が記述式で出題されており、解答字数の合計は300字ほどです。2024年度では例年出題されている作文形式の設問に変化がみられ、解答の論拠となる「本のタイトル」を明示させるという条件が追加されました。 |
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対策 | 幅広い語彙力と、説明文では具体と抽象の対応や因果関係ならびに筆者の主張を、物語文ではできごと・心情・行動のつながり及び関連する描写をおさえた上で、的確に記述する力を身につけましょう。
【ポイント】
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傾向 | 毎年、大問8題・小問平均45問ですが、今年は大問が10題・小問46問でした。50分のため、処理スピードが要求されます。10年間定番だった大問1の対話文形式の自由記述が今年は出ませんでした。逆に、最近出題されていなかった正誤問題が復活しました。 東海と言えば「最終問題が力学」というイメージが強く、今回もそうでした。ただ、極端に難度の高い計算問題は少なく、多くはテキストの基本問題~標準問題レベルでした。また、記述の半分以上は初見の問題にみえますが、ひねった内容は少なく、自分の持っている知識から解答を導き出すことは、それほど難しくないでしょう。解きやすくなった印象が強い東海中学の理科ですが、なおさら得点ミスに気を付けなくてはいけないでしょう。 |
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対策 | 発展レベルの問題は少なく、テキストの基本問題~標準問題レベルの問題が多かったため、時間を意識した対策が必要です。また、通常授業の内容を早期に固めましょう。
【ポイント】
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傾向 | 小問数70問弱、地理4割・歴史5割・公民1割です。用語記述問題がほぼ過半数を占め、選択問題と合わせた知識問題が7割と、知識力重視型です。地理は、表やグラフを用いた統計、理由や原因を問う文章記述、さまざまな地図や地形図を用いた問題など多彩な形式となっています。歴史は、史料をもとにその内容や出来事の理由を答えるもの、統計を読み取って説明する形式が増えています。また、解答欄が狭いため、解答を簡潔にまとめ枠内に収める必要があります。試験時間に対して出題数がやや多く、合格平均点も8割に達する年度があります。先述の文章記述問題に取り組む時間と得点を確保するためにも、用語記述問題を素早く正確に解く力が必須になります。 |
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対策 | 出題の7割程度を占める用語記述問題や用語選択問題を素早く正確に答える知識力の整備を最優先にしましょう。こうして整備した知識を足掛かりに、統計問題や文章記述問題の経験を重ねていきましょう。
【ポイント】
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