傾向 | 今年度は大問数が5題、小問数21問と例年通りでした。星光の算数の配点は120点満点で、今年度の受験者平均は66.0点・合格者平均は79.3点でした。昨年度の受験者平均62.9点・合格者平均は76.3点と比較すると、どちらもわずかに上がっています。今年度も受験生が一度は解いたことがあるような問題が多く、経験したことがある問題を取りこぼしなく正解することが重要となります。また、『図形問題』については正確に作図をする力や正しい図をイメージする力が必要となる問題も多く出題されます。 |
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対策 | 星光の算数では典型題に関連する出題が数多く見られますので、「6年テキスト」は発展・演習まで、「HI算数」は挑戦問題まで取り組んでいくと良いでしょう。また、試行錯誤が必要な思考力問題が今後増える可能性もあるため、問題の条件を書いて整理する習慣も求められます。また、2020年度以降は問題用紙1枚目に計算欄が設けられており、部分点の出る可能性があります。普段から自分の考えが採点する人に伝わるようなノート作りを意識しておきましょう。
【ポイント】
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傾向 | 文学的文章1題、説明的文章1題、知識分野1題という構成が続いています。読解の設問は記述式がメインであり、1問あたりの字数60~100字、合計字数は300字前後にもなります。配点から見ても、全体(120点)の5割前後(推定)が通例です。物語文は2014年度までは少年を主人公とする作品が多く選ばれていましたが、2015年度以降は少女や成人男性を主人公とするものなども選ばれています。設問の水準も2015年度以降上がっているため、過去問演習を行う際には難度の差に、注意が必要です。説明的文章の読解については、毎年のようにテーマが変わります。漢字の書き取りは10問程度で、「難語」は少なめで2023年度はやや増加しましたが2024年度は例年通りでした。やはり、漢字は得点源としたいところです。知識分野からの設問は慣用句、ことわざ、三字・四字熟語、対義語など、毎年1ジャンルから出題されます。2024年度は三字熟語が出されました。 |
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対策 | 選択式の設問を確実に正答するための論理的思考力と、記述式の設問で確実に部分点を獲得するための実戦力をどこまで高められるかが重要です。特に、物語文の「心情記述」では、書くべき内容を的確に整理しなければ、時間内で求められる字数を満たすことができません。答案の「型」を念頭に置いた訓練を油断なくおこなう必要があります。また、日ごろから漢字・語句の力を着実に高めることで、入試当日の確実な得点源としましょう。 |
傾向 | 毎年、生物・化学・物理・地学の各分野から大問1題の4題で構成されています。出題順はほぼ難度の低い問題から順に出されています。小問数は例年40問程度で、今年度は38問とほぼ変化はありませんでした。例年、4題中1~2題が発展的な内容になっていて、今年度は、ばねと浮力の計算でした。丁寧な作業力と素早い計算力が必要とされます。標準的な内容が多いものの、計算問題が全体の3分の1~半分程度なので、平均点が約7割~7割5分と実力差のはっきり出るテストになっています。 |
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対策 | 年度によって差はありますが、合格者平均点が7割以上となるテストなので、基本知識の定着を確実にしておきましょう。知識問題に関しては、どの分野においても弱点をつくらないように、まんべんなく勉強していくことが必要です。また、リード文を読みながら解いていく形式なので、普段から文章中にある手がかりに印をつけることや、条件を書き出して整理することを心掛けましょう。
【ポイント】
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傾向 | 例年、地理・歴史の大問が1つずつ、公民はそれらの中に数問出題されています。小問数は40~50問で推移しており、時間的余裕はあまりありません。知識問題(用語記述、用語選択)が全体の約半分を占め、難易度が基本~標準レベルのため、とりこぼしはできません。また、思考力問題の割合が上がってきており、特に文章正誤問題に注意が必要です。読み落としをせず、冷静かつ迅速に判断する力が必要です。 |
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対策 | まずは苦手分野や抜け漏れをなくして知識問題での失点を防ぐことが重要です。特に出題割合の高い文章正誤問題では、できごとの理由や背景、政策の目的などの理解も求められます。問題文に指定が書いていることもあり、読み落としは厳禁です。大切なところに印をつけながら文章を読むなど、ミス防止のための自分なりの工夫を考えておくことも必要です。
【ポイント】
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