算数

傾向 2019年度から形式が定着しており、大問4題の構成で小問数に関しては大きな変動はありません。[1]~[3]が『計算』『文章題』『図形』の単問集合、[4]は西大和学園オリジナルの思考力問題という形式です。また、2019年度から2022年度までは受験者平均が100点強で推移していましたが、2023年度で87.9点まで下がり、今年度も昨年度とあまり変わらない90.3点でした。前半の大問でやや難しい問題が入ってきているため、取捨選択の力が重要になってきています。
対策 [1][2]が主な得点源となるため、「テキスト」や「特訓教材」などで練習しましょう。経験のある問題に関しては、時間短縮を計り、後半の大問に時間を費やせるよう意識して解くことが大切です。[3][4]に関しては年度によって難易度の差が大きいので、状況によっては問題を捨てる判断も重要です。日々のテスト演習を通じて練習しておきましょう。

【ポイント】

  • 素早い計算処理力を身につける。
  • テキストの発展編やHiレベル特訓の問題を全て短時間で解けるまで繰り返し練習する。
  • テスト演習を通じて問題の取捨選択能力を身につける。時間がかかりそうだと判断したら早めに見切りをつけて、他の問題に充てる時間を確保できるような時間配分の感覚を養う。

国語

傾向 説明的文章1題、文学的文章1題、知識分野・段落整序などの大問1題、計3題の構成が続いています。説明的文章では現代社会の問題点をあつかったもの、文学的文章では少年・少女を主人公として家族や他者との関わりを描いたものが多く選ばれる傾向にあります。
対策 説明文では、話題と結論、具体例を述べている部分と抽象的に述べている部分を意識的にとらえること、物語文では、場面の移り変わりや心情の変化を見逃さないことが求められます。ふだんの学習でも、問いかけ表現、接続語、時間・場所の表現、心情語などに印をつけながら読むように注意しましょう。

【ポイント】

  • 記述式の設問の対策。記述の根拠となる心情、理由、主張などに印をつけること、設問条件に合わせてまとめることを心がける。
  • 段落整序問題の対策。指示語、接続語、文末表現に印をつけながら、段落ごとの内容をとらえ、複数の段落をセットにし、最後に全体の順序を考える。

理科

傾向 物理・化学・生物・地学から1題ずつ出ています。ここ3年は、小問数が38~39程度で安定しています。高度な思考力が問われるものも含め、記述問題が毎年2問程度出題されています。特に物理・化学で出る計算問題には桁数が多く複雑なものが多いため、正確な処理能力や適切な条件整理能力が必要です。また、難度の高い問題は大問の後半に集中していることが多いため、最初から順番に解き進め、時間がかかりそうなら、後で解くようにしましょう。
対策 知識問題を素早く処理し、計算問題や思考問題にできるだけ時間を多く充てることが重要です。実験・グラフから考察する思考問題が必ず出題されるので、実験内容をすばやく理解する力と、グラフを正確に読み取る力が必要です。そういった問題に対応できるよう、テキストの発展レベルの問題や過去の入試問題を使った十分な練習が不可欠です。また、高度な思考力を要する記述問題に備え、普段から多角的なものの見方ができるよう、日常生活での些細なことにも問題意識や疑問をもつようにしましょう。

【ポイント】

  • 桁数の多い計算をミスなく正確に行えるように練習すること。
  • 考察を要する問題は、問題文から条件を丁寧に整理して、正確に解く練習をしておくこと。
  • ものごとの筋道・仕組みまで深く理解しておくこと。

社会

傾向 年度によりますが大問は4~5題、小問数は約50問前後の出題構成になっています。出題割合は、地理の割合が半数を占め、歴史は地理よりやや少なめ、公民は1割程となっています。特に地理に時間を要する難度の高い問題が集中していることが特徴です。地形図の読み取りや統計問題、文字数の多い文章記述、洞察力の必要な文章正誤題など出題形式は多岐にわたります。また1ページあたりの問題数が少ないため問題用紙が30ページを超えることもあり、素早く問題の題意を掴んで処理する力が問われます。そのため、試験時間が40分と限られた時間内でも、瞬時の対応力が求められます。合格点確保には、基本~標準レベルの問題を取りこぼさないことが重要となり、他の最難関校より問題の取捨選択が得点を大きく左右します。
対策 「試験時間40分をいかに活用するか」を突き詰める演習が必須です。演習は厳格な時間管理の下、優先順位をつけて迅速に問題を処理していくことを重視しましょう。

【ポイント】

  • 地形図や統計問題などは、入試問題や他の最難関校の類例を用意し、一定時間内に素早く解けるように訓練する。
  • 過去問演習の際、分野別などの時間配分や問題の取捨選択を意識的に行い感覚を身につける。
  • 文章記述については、既存の知識を使用して自身の言葉でまとめるとともに、作成した文章を教師に添削してもらう機会をつくる。