算数

傾向 過去5年の受験者平均が約5割、合格者平均が約6割なのは今年も大きく変わらず、全体で見ると受験者層より難度が高い入試問題であることは変わりません。図形の出題頻度が高い傾向も相変わらずです。過去問演習などで類題経験のある問題をいかにミスなく正解できるかと、徹底的な典型問題演習を通じて「定番」と「算数オリンピック級」を見極める力をつけておくことが合格のポイントです。
対策 整数、文章題、速さ、平面図形、立体図形、論理と推理と、幅広い分野で難度の高い問題が多数出題されますが、その中で、自分が経験したことのあるタイプの問題を発見し、得点することが必要となります。演習経験を通じて、解法ストックを増やしながら、難度の見極めを行えるようになる学習していきます。

【ポイント】

  • 馬渕の6年総問Ⅱ、6年テキスト発展レベル、6年HIレベル特訓程度の解法知識。
  • 9月以降は、馬渕の最難関必出パターン演習を用いて、最難関で定番と呼ばれる解法の習得。
  • 馬渕の過去問演習、志望校別特訓で扱う類題の演習をしっかり積み、東海頻出類題への対応力、問題の取捨選択能力。

国語

傾向 知識分野、説明文、物語文の3題構成です。知識分野では漢字の書き取りが例年6問出題されています。説明文においては現代社会での生き方や考え方について述べられた文章が、物語文では少年・少女を主人公とした文章が選ばれる傾向にあります。読解における記述式の比重が高く、解答字数の合計は300字ほどです。2023年度では、過去2年間で出題されていなかった自分の体験・見聞したことについて記述させる作文が復活しています。
対策 幅広い語彙力と、説明文では具体と抽象の対応や因果関係ならびに筆者の主張を、物語文ではできごと・心情・行動のつながり及び関連する描写をおさえる的確な記述力を身につけましょう。

【ポイント】

  • 漢字テストで毎回満点をとれるようにする。また、テキスト・公開模試や日常の生活の中で未知の言葉を見つけたら、その意味を辞書で調べておく。
  • 30字~80字程度の様々な長さの記述問題に慣れておく。設問ごとに適切な「型」を使って、確実に部分点を獲得できるようにする。丸付けの後、不十分点を確かめ、再度解きなおす。
  • 自分の意見・体験や具体例を述べるタイプの記述問題に対応すべく、日頃から幅広い事象に関心をもち知識を集積すると共に、それらを自分の言葉で説明できるように練習をしておく。

理科

傾向 大問8題は毎年共通ですが、小問数は変化します。多いときは57問、少ないときは38問、平均45問ほどです。今回47問でした。50分のため、かなりの処理スピードが要求されます。大問1の対話文形式の自由記述は定番になりました。逆に、毎年出されていた正誤問題はなくなりました。東海と言えば「最終問題がばねやてこ」というイメージが強く、今回もその通りでした。全体的に極端に難度の高い計算問題は少なく、基本~標準レベルの計算が多いこと、記述の半分以上は初見に近い問題にみえますが、ひねった内容は少なく、自分の持っている知識から解答を導き出すことは、それほど難しくないでしょう。近年は解きやすくなった印象が強い東海中学の理科ですが、なおさら得点ミスに気を付けなくてはいけないでしょう。
対策 発展レベルの問題は少なく、基本~標準レベルの問題が多かったため、時間を意識した対策が必要です。また、通常授業の内容を早期に固めましょう。

【ポイント】

  • テキストの標準問題レベルの知識内容は確実に身につけておくこと。
  • さまざまな難度の記述問題に触れ、自分の言葉で早く書けるよう訓練すること。
  • 力学を中心に物理の計算問題対策をすること。

社会

傾向 小問数70問弱、地歴合わせて9割以上で公民の出題は僅少です。用語記述問題がほぼ過半数を占め、選択問題と合わせた知識問題が概ね7割以上と、知識力重視型です。提示された地図や図版・統計をもとに定められた条件に従って、背景・理由を考察する文章記述問題が出題されます。字数制限はないものの、狭い解答欄に合わせて解答を簡潔にまとめる力が必要です。こうした問題に取り組む時間と得点を確保するためにも、用語記述問題を素早く正確に解く力が必須です。
対策 定型のものは勿論、考察・分析を要する文章記述問題の対策も必要です。

【ポイント】

  • 検定教科書などで漢字表記の人名・地名は、漢字での解答が要求されます。
  • 統計・地形図の問題の間違い直しでは、地図帳・資料集を活用し、背景や理由などと関連付けて知識を整理しましょう。
  • 文章を短時間で簡潔にまとめる練習が不可欠です。必要に応じて教師の添削指導を受けましょう。