算数

傾向 大問数6、7題、小問数20問程度の問題を、60分の制限時間で解答するという形式はここ数年変化ありません。大問ごとに、基本から発展へと順序よく問題が配置されています。合格点は例年7割強の高得点勝負の入試ですが、2022年度は易化しており、例年以上に高得点勝負の入試になりました。また、『平面図形』『立体図形』『速さ』の問題が必ずといっていいほど毎年出題されているのも特徴的です。テキストの各単元の標準レベルで苦手分野をつくらず、『平面図形』『立体図形』『速さ』については発展レベルまで解答できる力をつけておく必要があります。
対策 様々な難易度・単元から出題されるというのが特徴です。この傾向は過去5年間変わりません。典型問題が多いので、それらを確実に正解させることを身につけます。また、丁寧に条件整理する力を、算数で合格点をとるために養います。また、60分という時間は意外に短いです。過去問演習を通じて戦略を練っていきます。

【ポイント】

  • 馬渕の6年総合問題集Ⅰ、テキスト標準レベルの解答力は必須。6年総合問題集Ⅱ、テキスト発展レベルも学習。
  • 速さ、平面・立体図形では自分で条件整理や必要な図を作図すること。
  • 高得点勝負になるので、計算ミスなどないように普段から確実に正解できるように練習。

国語

傾向 物語文1題、説明文1題の大問2題構成が続いています。選択式を中心に、書き抜き式や記述式がバランスよく出されます。大きな変化として、2022年度には皆無であった書き抜き式の設問が、2023年度は8問出題され、反面選択式の設問は大幅減となりました。例年、物語文では心情に関わる設問、説明文では具体化の設問が多く出題されています。記述式は原則として3問出され、字数合計は150字程度です。2023年度は2問、合計150字でした。知識分野は例年、漢字の書き取りが10問出されます。2023年度は、アルファベット略語の日本語訳を問う設問が出されました。
対策 物語文、説明文、どちらにおいても標準~応用の力が試されます。ふだんの宿題、授業、やり直しをていねいにこなすことが第一です。

【ポイント】

  • 知識の対策。漢字語句テストの準備・直しを万全にする。
  • 読解の対策。授業・宿題で解いただけで終わらせず、かならずまちがい直しをすること。説明文では具体的な内容や指示語の内容を問う設問、物語文では人物の心情に関する設問に重点を置く。
  • 記述の対策。設問の条件に合わせて、まず文章中の表現を使うことを心掛ける。また、模範解答と自分の答案を比べ、何が足りないのか、かならずチェックする。最後に、解き方に従って、もういちど自分で答えを書いてみる。

理科

傾向 例年は大問が5題ほど出ていますが、昨年は3題、今年は4題でした。小問数は32問で、昨年よりはやや増えましたが、平年並みです。文章が長い上に難度の高い思考問題や計算問題が出題されるので、問題数の割には時間の余裕がないといえます。
対策 人体やこん虫に関する問題が頻出するので、生物分野を中心に基本的な知識を押さえておきましょう。また、文章やグラフを読み取って考える問題が多く出されるので、その対策を取っておく必要があります。計算問題が多いので、訓練をしておくとよいでしょう。

【ポイント】

  • テキストの基本レベルの知識は広く的確におぼえておくこと。特に生物分野は要注意。
  • 計算問題はテキストの標準問題レベルまでしっかり解けるように、繰り返し図式を書きながら解く訓練を積んでおくこと。
  • 長い問題文を読んで内容を読み取る練習、表やグラフの意味を読み取る練習を十分にしておくこと。
  • 記述問題に対応するため、物事の原因や現象についてかんたんに説明できるように書く練習をすること。

社会

傾向 配点50点・小問数は概ね50問弱です。三分野出題比率はほぼ均等で、他校と比べ公民分野の割合が大きく、時事問題を題材とした公民大問が設定されているのが特徴です。また、文章正誤問題の割合が非常に大きく、統計問題や文章記述問題などを合わせた思考力問題の割合は愛知県の最難関校でも随一です。制限時間40分に比して問題文のボリュームが大きいのですが、文中に正解のヒントが隠されているケースも多く、長文を一定時間内に読む力が求められます。
対策 正解のヒントが隠された長文を素早く正確に読むことが求められます。過去問演習に際し、文章を読む速度・精度の向上を意識しましょう。

【ポイント】

  • 用語記述問題は落とせません。日頃の学習から、社会科用語を正確に漢字で書く練習を重ねましょう。
  • 文章正誤問題対策とし、知識の整理や、経緯や背景を含めて理解するよう努めましょう。
  • 統計問題は、正解・不正解にこだわるよりも、演習後の直しを重視しましょう。