算数

傾向 大問数9~12題、小問数21問程度の問題を、制限時間50分で解答するという形式は、ここ数年変化はありません。基本・標準の問題が各所に配置されており、発展問題は毎年2~3問しか出題されません。合格基準点は例年6割前後です。テキストの各単元の標準レベルまでを解けるようにし、苦手分野をつくらないこと、『整数』『平面図形』については発展レベルまで解答できる力をつけておく必要があります。また、コンパスを使用する作図問題が毎年出題されているのも特徴的です。
対策 標準問題を中心とした問題が多く出題され、発展・応用問題はさほど多くないというのが特徴です。1問あたり約2分というスピード型の入試なので、典型問題を素早く、正確に解く力を養います。2022年度は条件整理する問題も出題されました。また、作図問題も出題されますので、過去問演習を通じて慣れていきます。

【ポイント】

  • 馬渕の6年総合問題集Ⅰ、テキスト標準レベルの解答力。なおかつ、短時間で解く力。
  • 馬渕の6年総合問題集Ⅱ・テキスト発展レベルにも対応できるようにしておくこと。
  • 過去問は最低5年分演習する。特に作図問題は、くり返し解いておくこと。

国語

傾向 説明文、物語文、知識分野による3題構成です。素材文には入試頻出の著者による文章がよく選ばれており、例年文字数が多い傾向にあります。2022年度の総文字数は約9000字、2023年度は約9500字でした。設問の中心は選択式で、読解分野の大部分を占めています。記述式は例年3問ほどが出題されています。2022年度では解答の合計は115字でしたが、2023年度においては160字に増加しており、100字程度の内容を記述させるものも含まれていました。知識分野では漢字の書き取りが6問出題され、年度によっては難語も多く含まれます。
対策 余裕のない制限時間の中で、選択問題を的確に処理しつつ、記述問題の得点を積み重ねるための対策が必要です。

【ポイント】

  • 文章を読むスピードを上げる。解答時間を確保するために、目標時間を設定し時間を意識しながら読む訓練を重ねる。
  • 記述の対策。レベルアップ講座や日曜特訓を通して設問のパターンや得点に必要な要素を把握し、的確に解答をつくる能力を身につけておく。
  • 選択問題の対策。説明文であれば具体化、物語文であれば心情を中心に、選択肢中のエラーを発見する練習や、解答の根拠となる部分を本文中から素早く見つける練習を重ねる。(7)」の頻出編、最難関編をこなし、難語への対応力。

理科

傾向 昨年が大問6題、今年は4題、少ないですが物理・化学・生物・地学からそれぞれ1題ずつ出されています。入試の傾向自体に変化はないですが、計算問題や思考問題が少し取り組みやすくなったり、燃焼や磁石などでは小学校の教科書から出されたりしています。
対策 全ての分野で基本レベルから標準レベルまで幅広く出題されています。日頃からテキストの基本問題・標準問題を中心に演習しておきましょう。小学校の教科書や副教材の内容からの出題がありましたので、もう一度確認しましょう。限られた時間で処理できるように過年度の入試問題演習には時間を意識して取り組みましょう。

【ポイント】

  • テキストの発展問題レベルの知識内容は確実に身につけておきましょう。
  • 今年度話題になった事柄に関して確認しましょう。
  • 時間配分を身に着けるため、過年度の入試問題は時間を計って複数回こなしましょう。
  • 自分の知識を再確認しましょう。細かい知識まで聞かれることがあるので、中途半端だと命取りです。

社会

傾向 小問数50問前後で、統計、地形図、長文などを読み解く思考力問題が5割近くを占める構成が定着しつつあります。多様な観点から受験生の学力を測ろうとする学校の姿勢が窺え、機械的な暗記学習のみで高得点を確保することは困難です。また、時事問題と関連した出題が目立ちます。特に、現代社会の問題点について提示された資料をもとに文章で説明する問題や国語的な読解力を要する問題も見られるなど「読む力」・「書く力」も必要です。
対策 思考力問題への対応力を高めるため過去問演習が有効です。社会の在り方や歴史に関心を持ち、できごと同士の「つながり」や「理由」を理解するように努めましょう。

【ポイント】

  • 用語記述問題は、日頃から漢字で書くようにしましょう。
  • 文章記述問題は、一定の時間内に制限字数内に答えをまとめる訓練を繰り返しましょう。
  • 時事問題は、人権など現代社会の抱える問題点に関する出題が目立ちます。世の中の出来事への理解・関心を深め、自分の意見を整理しておくようにしましょう。