算数

傾向 大問数は6~8題で小問数は16~19問の間で推移しています。受験者平均点(85点→55点→74点→66点→65点)は120点満点中、今年度は65点と昨年度とあまり変わらない点数でしたが、例年難易度に波があるためにしっかり取捨選択をしながら問題に取り組むことが合格への近道です。単元的には「速さ」・「場合の数」・「平面図形」・「立体図形」・「グラフ」が定番で、丁寧な場合分けや地道な調べ上げを要求される問題も多いため、作業をしながら思考をするといったことを常に心がけて学習することが必要でしょう。
対策 例年、出題の多い場合の数・速さ・平面図形・立体図形を中心に、各分野の基本知識を確実に押さえ、素早く対応できるようにしていきます。また、後半の大問に多く見られる複雑な問題に対応するために、問題の意味をしっかり読み取る力、試行力・作図力も強化してます。

【ポイント】

  • 馬渕の総合問題集Ⅰの後半やテキストの標準から発展の問題を何周も取り組み、完璧に仕上げること。
  • 速さや点の移動など、複雑な問題に対応出来るように、状況図やグラフで整理する力。
  • 粘り強く調べ上げたり考えたり出来るように、場合の数やあてはめの問題でも十分な練習。

国語

傾向 例年と同様に、説明文、物語文、随筆が1題ずつ出されました。物語文では、友人関係や親子関係を描いた作品がよく選ばれています。設問では、書き抜き式が多いのが特徴です。記述式は毎年5問前後ですが、1問あたりの指定字数はそれほど多くなく、30字程度のものが中心です。字数合計も80~100字程度です。
対策 制限時間内に3題の長文を読み、それぞれ10問前後の設問に答えなければなりません。スピーディに読み、効率よく解く力が必要です。また、記述については指定字数がわりあい少ないため、簡潔にまとめることが求められます。

【ポイント】

  • 知識の対策。授業内の漢字・語句テストの学習を確実におこなう。また、とりこぼしがないように、復習・やりなおしの習慣をつける。
  • 記述の対策。必要な要素を拾い、簡潔にまとめる練習をおこなう。演習時に書けなかった設問は、必ず書き直しをする。
  • スピードアップのための対策。読解問題を解くときには、家庭学習の際にも時間を計るようにする。また、本文を読む際に、具体と抽象の関係をおさえ、「例」「結論」などの印をつける。

理科

傾向 例年と変わらず、生物・化学・地学・物理からの出題です。40分で40問近く出題されるというのも例年通りです。昨年度は記述や作図の出題がされませんでしたが、今年度はそれ以前と同様に記述問題・作図問題が出ました。基本・標準・発展と様々なレベルがまんべんなく出題されます。長文から読み取る問題の傾向は長年変化していません。医志コースを目指す場合は特に高い計算力や思考力が必要となります。
対策 思考力・計算力・記述力などを求める総合的な問題が出され、問題の難度も高いです。分野に関わらず実験の問題など文章から内容を読み取って考えさせる傾向が強いため、問題文が長いことも特徴です。時間配分をきっちり行い、長文に慣れる対策が必要です。基礎的な知識で得点できるよう、テキストの知識だけでなく資料集等も活用しましょう。

【ポイント】

  • 4分野とも、思考問題、計算問題に触れることで、様々な問題形式への対応力を養っておくこと。
  • 長文を読み解く思考問題が頻繁に出題されるため、過年度の入試問題を通して長文に慣れておくこと。
  • 基礎的な知識問題も出題されるため、発展問題だけでなく、基礎知識の定着も対策しておくこと。

社会

傾向 小問数50問前後、全体の約7割が用語選択と用語記述の問題が占める知識力重視の学校です。大問1が地理、大問2・3は歴史、大問4が時事に関連した公民分野からの出題です。用語記述問題の占める割合が3割前後であること、歴史分野からは定型の文章記述問題が出題されること、報道内容を直接的に問う時事問題が10問前後出題されることが特色です。難易度は極端に高くありませんが、問題文や選択肢を読み、正確に判断する力が必要です。
対策 大半が基本~標準レベルの問題です。文章正誤問題で取りこぼさないように正確な知識の習得が重要です。

【ポイント】

  • 歴史分野では、時代の流れへ理解が求められます。時代・場所・人物・出来事をおさえましょう。
  • 文章記述問題の練習は、過去問や特別講座の教材などを活用しましょう。まずは自分の力で書いてみること。その後、必ず教師による添削指導を受けましょう。
  • 時事問題は、日頃から国内外の出来事に関心を向け、時事テキストや直前プリントを活用しましょう。