【1日目】傾向 | 過去8年は交互に11題と12題の出題でしたが、今年度は昨年度と連続して12題の出題でした。受験者平均52.7点と、一昨年度と同様に灘中として標準的な難易度になりました。その一方で、一昨年度は16.6点、昨年度は17.9点と大きく開いた受験者平均点と合格者平均点の差は11.8点で、例年よりも「算数としては」若干差のつきにくい試験でした。 |
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【2日目】傾向 | 例年通りの60分で5題の形式でした。一昨年度から3年間、受験者平均55点付近の、少し落ち着いた難易度になっています。合格者平均点と受験者平均点の差は2日目だけで11.5点と、1日目同様に比較的小さめですが、今年度は小問数が少なかったこともあり、数え落としや問題文の誤読などの取りこぼしが原因で大きく点数を下げてしまう受験生もいました。 |
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【2日目】対策 | 非常に高度な思考力が要求されていることは伝統的に変わりありませんが、それに加えて緻密な作業力を要求される問題が多いです。そこには、「正確な作業のできる生徒に合格して欲しい」という学校からのメッセージが込められているように見えます。普段の勉強からミスに甘えず、「100%正解させなければ意味がない」ことを忘れず演習を進めます。そして、1つ1つの問題を正解することだけで満足するのではなく、その問題のテーマとなっていることの理解を意識して学習します。
【ポイント】
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【1日目】傾向 | 多岐にわたる語句、漢字の問題が中心です。大問数は6~8、小問数は約50問です。大問1番は基本的な論理の読解が2~3問と、文章内の語句に関する知識、言語の運用に関する小問が3~4問出題されます。大問2番以降は語句知識の独立問題です。なかでも外来語、俳句の問題が毎年出題されるのが特徴です。他はことわざ、慣用句はもちろん、漢字、熟語、文法など出ない分野はないといえます。そしてこれらの多くが語形の共通するグループで出題されます。また、漢字のしりとりの条件としての字の音や、画数、字義など、書き取りにとどまらない漢字に関する出題も特色の一つです。 |
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【1日目】対策 | 漢字や慣用表現を、多様な角度からとらえる練習をしておくことです。意味はもちろん、文中でどう用いられるかまで意識することが大切です。日常のさまざまな機会に出会う語句に敏感になり、豊富な語彙力を身につけることが必要です。
【ポイント】
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【2日目】傾向 | 散文2題(論説文、随筆、小説の組み合わせはさまざま)と詩1題の読解問題が出題されます。詩以外の2題は、コミュニケーション、自然科学、主体性、比較文化論など多様なテーマでそれぞれ3000字程度の文章が出されます。設問は、書き取り約10問と読解が約20問、種類は、具体化、指示内容を説明する問題が大半で、心情を問うものが極めて少ないのが特徴です。8割が記述問題で、設問での字数指定はありませんが、解答欄の行数で暗示され、30~50字がほとんどです。字数が多くない分、適切な表現を用いて過不足なく答える高度な力が求められています。 |
【2日目】対策 | 文章の種類に関係なく、中心をとらえ、その具体、抽象の対応を、指示語、接続語に注意しながらつかむことが何より大切です。記述解答に対しては、設問を的確にとらえ、文章構成(対比・並列など)をふまえて書く手順を練習することが必要です。
【ポイント】
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傾向 | 2017年度より大問6題です。今年度の出題分野は生物と地学が1題ずつ、物理と化学が2題ずつでした。生物は生態系に関する問題が多い傾向でしたが、ここ3年は人体が出題されています。化学は典型難問が多いですが、実験器具について掘り下げた問題も出されています。物理では“灘”らしい力のつりあいに関しての思考問題がよく出題されています。地学は天体関連の問題が出される傾向にあります。問題の指示に従って解き進めることが重要で、その際にきちんとした分析ができるよう読解力や作業力を鍛えておきましょう。 |
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対策 | 灘中学校の問題は、問題で与えられた条件をもとに答えるものが主になります。しっかりと問題文を読んで解答していくことが重要となります。
【ポイント】
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